会長より

Season1 ご挨拶

この度、第26回日本緑内障学会を担当させて頂くことになりました。ご推薦を頂きました日本緑内障学会役員ならびに評議員の先生方には心より厚く御礼申し上げます。学術集会会長は大学病院や大きな組織の先生方が担当されるものと思っておりました。はからずも今回、ご指名して頂きましたからには、学術集会会長の名に恥じないよう誠心誠意努めさせて頂きますので、宜しくご支援のほどお願い致します。
今回の学会のテーマは、「こころを受けとる」としました。この言葉には2つの意味が含まれております。

1つ目の意味は、もちろん「患者さんの心を受けとる」です。緑内障というどうしても進行してしまう疾患と戦っている患者さんとの日々の診療の中での一番大事なところではないかと考えている点ですが、本当にちゃんと一人ひとりの方と向き合えているのかどうかという視点に立つと、まだまだ考えなければならない事があると思います。緑内障の進行に不安を抱えながら、より快適により楽しく人生を過ごすことができる治療方法は何でしょうか?個人に何が一番良い治療でしょうか?今回は、そういったことを考えてみたいと思っています。

2つ目の意味は、「緑内障研究に挑戦してきた先人の心を受けとる」という意味です。研究論文などを調べると、今、私たちが初めて思いついたような気がするテーマも、多くの先人が同じ着眼点で研究をしています。古くはヒポクラテスの時代から、「緑内障」と思われる疾患は、多くの研究者によって研究をされて来ました。その時代その時代で研究者はベストを尽くして緑内障に挑戦してきました。そして、「緑内障とは何か?」「なぜ起こるのか?」「どうしたら進行を止められるのか?」と原因・治療など様々な研究が続けられています。しかし、残念ながら、まだ克服はできていません。「緑内障への挑戦」の歴史の中で、私たちは今生きています。そして先人の研究者がそうであったように、私たちは、考えられるすべてを使い緑内障への挑戦をしています。そして、先人から受け取った緑内障への努力のすべてに、自分たちの仕事を付け加えた成果は、後に続く新しい世代に受け継がれて行くことでしょう。それは緑内障を克服する日まで続きます。この継続こそ先人の心を凝縮したバトンである、そういう意味を込めました。

今学会の須田記念講演は東邦大学医療センター大橋病院 富田剛司教授にお願いしました。特別講演には、三重大学医学部病院長顧問(疫学センター客員教授)・愛知県がんセンター研究所名誉所長の田島和雄先生に「疫学」のお話を、招待講演は、九州大学大学院薬学研究院長・教授の大戸茂弘先生に「時間薬理学」のお話をして頂くことに致しました。その他、シンポジウム・教育講演・共催セミナーなど盛り沢山のプログラムを組ませて頂きました。会場の「ウインクあいち」は名古屋駅から徒歩2分です。多数のご参加をお待ちしております。

Season1 2014年10月8日

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Season2 プログラムの概要が決まりました

本学会のプログラムの概要が決まりましたのでご紹介します。
シンポジウムは全部で7つ。6つは本学会独自のもの、1つは、“Asian Consortium of Ophthalmic Epidemiology” の最初の試みである “Epidemiology of Glaucoma in Asia” を本学会とともに開催するJapan-Asia Symposiumです。

Asian Consortium of Ophthalmic Epidemiologyは、様々な眼疾患における疫学をアジアの国でまとまって検討して行こうというシンガポール発信の試みで、その最初のイベントを本学会で共催できることは非常に光栄なものと考えております。発表予定国は、シンガポール、中国、韓国、インド、台湾、日本です。疫学というテーマは、特別講演のテーマとの連携も考え共催を引き受けさせていただきました。

本学会独自のシンポジウムは6つです。学会で取り上げたいテーマは、多数あり、限られた枠組の中に何を取り上げるかについては本当に迷いました。今、私たちが「もっと知りたい事」「ずっと気になっていたこと」「絶対取り上げねばならないと思う事」は、山のようにあります。夜を徹して語り合いたいこともありますが、時間が限られているこうした学会としてテーマを選択しなければならない事はこんなに大変であったかと再認識しました。幸いプログラム委員会を中心に多くの方々のお力添えを持ってやっとテーマを選択させていただきました。また、演者につきましても、テーマ選びと同じくお話を伺いたい方は、非常に多くおられるのですが、時間制限の中で、やむを得ず限られた人数になってしまうのが非常に残念です。しかし、学会は毎年続くので、今年できなかったこと、足りない事、違った視点での検討、他の方々の意見などは、来年以降に続いていくのだなあと、今更ながら、こうした毎年実施されている学会の素晴らしさを実感し、そのうちの1年を私たちで担当できたことを大変うれしく思いました。シンポジウムのテーマは「薬物」「QOV&ADL」「機能と構造」「眼圧日内変動」「手術」と特別シンポジウム「History of Glaucoma」です。このうち「眼圧日内変動」は招待講演の「時間薬理学」と連携し関連テーマを取り上げる予定にしています。「薬物」「QOV&ADL」「機能と構造」「手術」は、学会開催日までのギリギリの最新情報を含んだ内容になればと期待しています。なお、特別シンポジウムにつきましては、Season3で詳しく述べさせていただきます。

学会最終日のSSSプログラムというのは、Subspecialty&Staff(SSS)プログラムで、従来の教育講演とスタッフプログラム(旧コメディカルプログラム)を一つにした命名で、今学会初の試みです。日常診療で、どうしても避けて通れない4つのテーマにつき、職種を超えて一緒に勉強しようという目的で作りました。このテーマや内容にしても、まだまだ取り組みたい事があるのですが、4コマしかなく、今回は、「スクリーニング」「ロービジョン」「アドヒアランス」「視野検査による鑑別診断」とさせていただくことにしました。学会最終日の最終プログラムですが、是非是非参加してください。

Season2 2015年01月15日

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Season3 緑内障は、なぜ緑なのか?

2014年の1月、毎年3月に行うWorld Glaucoma Weekの企画内容を考えていた時のことです。日本緑内障学会ではWorld Glaucoma Association(WGA)が決めたロゴマーク以外に独自のロゴを作成しようとしており、私はその係になったので色々調べていました。ロゴに使用する色について、WGAにも問い合わせ、また、各国の知人の眼科医にもしつこく聞いたのですが、「緑」、「緑と青」など様々で、あと一歩、何故、その色なのか、ひいては、何故、この疾患が緑内障=Glaucomaと呼ばれているのかの明確な答えも返ってきません。「Hippocratesの本に書いてある」と多くの人に言われはしましたが、さらに私が知りたかった事、すなわち「緑とはいうけど、どの緑なのか?」については明確な答えはありません。エメラルドグリーンなのか、深緑なのか、ビリジアンなのか、コバルトグリーンなのか、トルコブルーなのか、決められません。そして、国によっては、緑と青を言語で区別しない場合もあるようで、日本語もそのうちの一つである事も知りました。中国は「青光眼」と書いて緑内障の事をさします。緑色が示す意味も、世界中でいっぱいある事も知りました。

多くの人が答えてくれた「Hippocratesの本に書いてある」については、私も英訳を読んだことがあります。それは、Hippocrates Aphorismの中の、「If the pupil becomes sea-colored sight, the eye is destroyed and blindness ・・・」だと思うのですが、念のため他の章を再度確認するために、訳本を2種類手に入れました。さらに他の資料も私が手に入れるだけ調べたのですが、何故緑なのかという疑問から、Glaucomaの定義までにおよぶ壮大なQuestionであることがわかりました。そこで、WGWの日本緑内障学会としてのロゴは緑と青で作成したうえで、今回の学会で、特別シンポジウムとして、「History of Glaucoma」というテーマの時間を設けることにしました。昨年、色が決定しないために、計画したまま実現できなかったグリーンライトアップの啓発運動も、2015年の世界緑内障週間の期間(多治見と名古屋)と第26回日本緑内障学会の期間(名古屋)で企画しました。これは第26回日本緑内障学会の広報もかねたものとしての考えでしたが、グリーンライトアップにつきましては、緑内障フレンドネットワーク様の企画も進んでいるようで、この啓発活動をすることで一人でも緑内障の方が早期に発見できることを願っています。

World Glaucoma Weekロゴマーク

Season3 2015年01月15日


WGWライトアップ名古屋タワー

2015年03月

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Season4 特別講演は『民族疫学』田島和雄先生

特別講演には、田島和雄先生に来ていただくことにしました。
田島先生のお名前を最初にお聞きしたのは、多治見スタディの計画を指導していただいた岐阜大学疫学予防医学前教授の故清水弘之先生と疫学のお話をしていた中でした。
緑内障の疫学を論じる時、国別の有病率が比較される事が多いです。疾患の有病率に影響する要因には、いろいろあり、環境要因にはもちろん国別の条件などの検討が必要であるからです。しかし、元となる人種差あるいは民族差と、人類の歴史も重要であり、他の疾患ではありますが、モンゴロイドを追って南米先住民の調査をしている方がいるというお話でした。

多治見スタディ・久米島スタディでは、DNA検査はしていません。しかし、2つの疫学調査における差は、遺伝的な素質と環境要因が複雑に組み合わされていることは容易に想像がつくので、今後はそうした研究が必要であろうと思います。そして、清水先生が亡くなったあとになって、私は、偶然のきっかけから富永祐民先生(愛知県がんセンター名誉総長)から、田島和雄先生をご紹介いただく機会を得ました。清水先生のお話の通り、田島先生は、園田俊郎先生(鹿児島大名誉教授)とHTLV(成人T細胞白血病ウイルス)の研究の為に、モンゴロイド系少数民族の血液を求めて、世界各地をまわり南米先住民のミイラまで調査され約3500人分の血液「園田・田島コレクション」を完成させたとのことでした。疾患は違うけれども、こうした取り組みを背景に、今、「民族疫学」というテーマで田島先生にお話を伺いたい、それも、学会の特別講演としてお聞きしたいと強く思い、今回、お話しいただくことにしました。

なお、田島先生は、大阪大学の学生時代、故田野保雄先生と同級生で下宿も一緒のご友人だとのことです。

世界地図

Season4 2015年02月06日

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Season5 眼圧日内変動と時間薬理学

眼圧の日内変動測定は研修医の頃の一番辛い仕事でした。24時間2時間おきに入院中の患者さんの眼圧をアプラネーションで測るというのは、患者さんも辛いけれども、実は医師も大変辛く、眼圧測定当番に当たるたびに、いつも自動測定装置が開発される夢を見ていました。それから早30有余年、いまだに、臨床において安全にルーチンで使うことができる眼圧日内変動測定器は目の前には現れてはいません。

研修医泣かせの、しかし重要な検査である眼圧日内変動測定は、診断、薬剤の効果および眼圧コントロール状態の把握には欠かせぬ検査であり、診断時だけではなく、治療中にも効果を確認するために行われたりしていますが、まだまだ検討課題があると思っています。

朝点眼、夜点眼のタイミングは、単に生活の便利さだけの問題ではなく、「各患者さんに一番適した点眼時刻はいつか」の検討がされるべきではないのでしょうか?配合剤でβブロッカーとPGの配合薬を点眼する場合、「配合剤として一番適した点眼時刻はいつか?」という点について言及した研究は少ないように思います。

さらに、私の患者さんで末期緑内障から失明に至る頃に、日常生活が認知症でもないのに昼夜逆転してしまった症例があります。緑内障が進行し視野障害が原因で光の刺激を受けられない場合、眼圧日内変動はどうなっているのでしょうか?その場合の点眼の最適時刻はいつなのでしょうか?光を浴びることで、眼圧日内変動は変えられるのでしょうか?あるいは、光を浴びて日内変動を変えることで、薬物の効果を高めることができるのでしょうか?など、興味はつきませんが、こうした研究への取り組みも、まだまだ少ないように思います。

眼圧日内変動に関して種々模索する中で、時間薬理学という学問に出会いました。特に、緑内障という眼圧の日内変動を常に意識すべき疾患を扱い、また高齢者という全身疾患を多くもつ可能性の高い人々を対象にしている日常診療で、この時間薬理学の考えは、私たち眼科医には必須ではないのでしょうか? そこで今回、招待講演に、この領域で多くの仕事をされている大戸茂弘先生のお話「時間薬理学-患者さんにやさしい時間治療」を伺うことにしました。また、シンポジウムでも眼圧日内変動を扱ってもらうこととしました。
このリンクした招待講演とシンポジウムが、日本の緑内障薬物治療に新しいセンスが加わる端緒になれば幸いと考えております。

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Season5 2015年03月13日

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Season6 SSSプログラムとは

今回の学会では、Subspecialty(専門分化会)のテーマを「スクリーニング」、「アドヒアランス」、「視野検査による鑑別診断」、「ロービジョン」としました。
このセッションは、これまでの学会では、「教育講演」とされていたものですが、今回は、Subspecialty&Staffプログラム(SSS)と称し、医療関係者がその職種を超えて、眼科医療を学べる場となる時間にしたいと考えます。

「スクリーニング」では「早期に発見されるべき人は誰か?」「検査手法の感度・特異度の評価」「緑内障検診の結果と結果への考え方」などを扱っていただこうと思っています。
「アドヒアランス」は、治療の継続率をあげるために何を考えたらいいのか?その対処法について、医師、看護師、薬剤師、製薬メーカーの立場からの意見をいただきます。
「視野検査による鑑別診断」は正常眼圧緑内障の多い日本において、非常に重要な他疾患の視野との鑑別についての知識を学びます。
「ロービジョン」は、緑内障臨床における眼科医の最後の役割です。末期緑内障と一言でくくれない潜在能力について、私たちが知らなければならない知識は日頃の日常臨床の中で活用されているでしょうか?医療と福祉と介護の間で、「ロービジョン」の抱える問題は大きく、しかしそのことに眼科医は十分な知識を持っているでしょうか?

これらのテーマを語るには、時間があまりに短いかもしれませんが、是非、多くの方に参加していただきたいと思っています。

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Season6 2015年04月21日

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Season7 Epidemiology of Glaucoma in Asia

今年も海外演者をお招きした Japan-Asia Symposiumを企画しました。しかし、今年のシンポジウムには、少々意味があります。

2014年秋に、Asian Eye Epidemiology Consortium(アジア眼疫学共同体)という組織が発足しました。事務局はシンガポールにあります。これは、各国毎ではなく、アジア全体として、眼疾患の疫学を捉えて行くことを目的に、眼疾患対象の疫学調査の経験があるメンバーが公式に集ったものです。その第1回目の公式シンポジウムとして「緑内障」をテーマに、今回の学会で開催させていただくことになりました。オーガナイザーには、シンガポールからはChing-Yu Cheng先生、日本からは新家 眞先生と中澤 徹先生になっていただきました。

Ching-Yu Cheng先生は、シンガポールの3つの緑内障疫学調査(TPS, SIMES, SINDI)をまとめてお話しいただくほか、Beijing Study(中国)からは調査を指導されたドイツのJost Jonas先生、Chennai Glaucoma Study(インド)からは Lingam Vijaya先生、Namil Study(韓国)からは Chan Yun Kim先生、台湾からは Yu-Chieh Ko先生、そして、日本からは酒井 寛先生に多治見スタディ・久米島スタディをまとめてお話しいただきます。

今回の田島 和雄先生・特別講演のタイトルに「民族疫学」という言葉があります。疾患発症には遺伝的要因と環境要因が関与しますが、緑内障の真実に迫る方法として、国を超えた共同体としてのアプローチは、この「民族疫学」という考え方とも共鳴して、何か得るものがあるのではないかと考えます。そうした意味でも、第1回の Asian Eye Epidemiology Consortium のシンポジウムを本学会と共催できたことは大変光栄に思っております。

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Season7 2015年05月19日

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Season8 データ解析委員会特別セッションとは

学術集会の第1日目の最初のセッションとして、「データ解析委員会特別セッション」が開始されたのは、2005年(平成17年)の第16回の時でした。先日、若い先生に、「データ解析委員会ってなんですか?」と尋ねられましたので、ここで説明しようと思います。

「データ解析委員会」は日本緑内障学会が公式事業として実施しているいくつかの多施設共同研究のための委員会です。もとはといえば、2000年1月に発足した「疫学調査委員会」(委員長:三嶋 弘先生)と2000年4月に設置された「疫学調査実行小委員会」(委員長:新家 眞先生)を基にしています。2000年9月に調査を開始した公式事業「日本緑内障学会多治見疫学調査(通称:多治見スタディ)を行うために発足した委員会で、計画・実施・解析・論文化の間に、統合して名称が「データ解析委員会」となったものです。

調査実施期間中には、より良い結果を導こうと思う各委員の熱意が、多忙なスケジュールを調整可能とし、ほぼ1か月に1度の割合で、東京で会議が開かれていました。そして、同調査終了後、浮き彫りになった多くの課題に取り組むために、緑内障のさまざまな観点からの解析を多施設共同研究の形で行おうと複数の研究をスタートさせたのでした。今でこそ、ビッグデータなどといいますが、当時としては他学会にはあまり例をみない日本緑内障学会特有のチームワークの良さの上に立脚した多施設共同研究の開始でした。

これらの研究のデータを得るためには、辛抱強く多くの人の経過観察を数年に亘って続ける必要のあるProspective study、多くの施設の協力を得て成り立つCross-sectionalな大規模臨床研究、自治体や他分野との共同作業も要求される疫学調査など、個人や小規模研究グループでは不可能なことを取り扱っています。たとえば、すでにデータ収集の終わった濾過胞感染調査研究は5年のFollow-upが必要なものでしたし、現在まだデータ収集を続けているLower Normal Pressure Glaucoma Study(LNPGS)と後期緑内障研究はいずれも5年間の前向き観察を予定しています。さらに膨大な量の貴重なデータが得られた多治見・久米島疫学研究。とくに久米島疫学研究ではまだまだ全データの解析が終わってはいない状態です。それら現在進行中の研究の途中経過や解析が終わったものでの発表または発表予定論文内容などを毎年報告しています。

一人の研究者、一つの施設ではできない研究が、時間と空間を共有することで可能となります。そして粘り強い継続と共に、常に新しいテーマへの取り組みが、日本から世界への発信につながることを期待しています。

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Season8 2015年06月22日

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Season9 須田記念講演は富田剛司先生

須田記念講演とは、日本緑内障学会の前身である「日本臨床眼科学会緑内障グループディスカッション」と「緑内障研究会」の時代に、中心となられた須田經宇先生のお名前を冠した記念特別講演で、日本緑内障学会のメイン講演です。学会の会員として長年研究を続けてこられた方に、集大成の講演をしていただく場となっています。第1回(1990年)は、視野の湖崎分類の湖崎弘先生でした。第26回の今年は、東邦大学大橋病院の富田剛司先生にお願いしました。タイトルは、「1人の臨床医として経験した緑内障点眼薬治療の変遷」と伺っています。

私と富田先生は岐阜大学の同級生です。まさに同じ日に眼科医としてスタートして以来、場所や環境は異なりますが、同じ時間眼科医をしているわけですから、先生のこの講演テーマを聞いて感慨深いものがあります。あっという間の時間のような気もしたのですが、振り返ってみれば、薬の開発、診断技術の進歩、手術方法の発達、そして、多治見スタディでも、何度も何度も手伝いに来ていただきました。今も岐阜大眼科医局に残る当時の写真も、見てみました。そして、否応なく、時は確かに経っていることを改めて実感しました。

学会の最終日、講演をお聞きするのを大変楽しみにしています。

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Season9 2015年07月27日

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Season10 会場でお待ちしています

学会まであと1か月を切りました。

8月12日に、抄録本を事前登録していただいた方と日本緑内障学会会員の方に、発送しました。抄録表紙はポスターと同じ「緑の玉」と「手」のイラストです。この「緑の玉」には、私の緑内障への思いを込めています。今回の学会に参加していただくことで、皆様の心の中にもある「緑色の玉」の輝きが、少しでも深くなりますように・・・・・・。

点眼りん(めぐりん)とともに、皆様のご参加をお待ちしております。

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Season10 2015年08月18日

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